救急隊が現場に到着するまでの間、倒れた方へAEDを使用した一次救命処置を実施していただきありがとうございました。あなたの勇気ある迅速な行動と人を助ける思いやりの心に感謝を申し上げ、敬意を表します。
バイスタンダーとは、救命現場に居合わせた人、その場で救命処置を行った人、試みた人を指します。バイスタンダーによる一次救命処置は、傷病者の救命率や社会復帰率の向上に重要な役割を果たしています。
一方で、多くの人にとって救命処置を行うことは非日常の体験であり、心的なストレスを感じる場合もあります。時間の経過とともに軽減するケースが大半ですが、不安や心配を抱える人を支援する機関や窓口(バイスタンダーサポート)がありますので、心のケアが必要と感じた方はぜひご相談ください。
NPO法人ちば救命・AED普及研究会(千葉PUSH)では、バイスタンダーに起こりうる心理的ストレスとその対処に関する 啓発動画と 資料を公開しています。
救命処置を行ううえで知っておくとよいこと、ストレス症状、自分でできる解決策などが紹介されています。誰しもが安心して救命処置に参加できる体制を構築し、救命される命が増えることを目指しています。
参照: NPO法人ちば救命・AED普及研究会(千葉PUSH)「救命処置実施者(バイスタンダー)の心理的ストレスサポート」
近年、バイスタンダーサポートを提供する消防本部・消防署や消防組合などが増えています。多くの場合、救命現場で連絡先が記載されたカードをバイスタンダーへ配布しています(救命活動を優先し配布できないケースもあります)。不安や心配を感じる場合は、管轄の消防にサポート制度があれば相談してみましょう。
また、傷病者に対する救命処置を実施したことにより、感染症への罹患が疑われる場合やケガなどをした場合に補償される制度もあります。制度の対象や見舞金などの詳細については、管轄の消防へご確認ください。
「バイスタンダーサポートサイト」は、NPO法人AQUA kids safety project救命事業部が運営するバイスタンダー専用のオンライン相談窓口です。救命現場という非日常を経験した不安や悩みを、同じようにバイスタンダーを経験した専門のカウンセラーがオンラインでサポートします。全国どこからでも申し込み可能で、メンタル心理カウンセラーなどの有資格者に1対1でのオンライン相談を60分間無料ですることができます。
申し込み・お問い合わせ先:バイスタンダーサポート「救命現場のメンタルケア、オンライン相談」