AED20周年記念社員インタビュー
誰かの役に立ってこそ仕事。いのちはお金にかえられない。社会への貢献度が高いAEDに携われていることに誇りを感じます。
救命医療機器事業本部 営業企画部 製品課
プロダクトマネージャー(AED Plus担当)
山口裕司
<プロフィール>
東京生まれの徳島育ち。故郷を離れても阿波踊りの太鼓の音を聞くと胸が高鳴り血が騒ぐ、名産のすだちをこよなく愛する徳島っ子。仕事のかたわら地域を守る消防団員として長年にわたり活動。
趣味は子供の頃から好きなプロレス観戦と船舶操縦。
2014年旭化成ゾールメディカル入社。AED歴は17年。
● AEDとの出会いをおしえてください
地元でOA機器の販売会社で営業職をしていたのですが、将来的なライフプランを考え、より大きな商圏で仕事をしたいと思い、名古屋の医療機器販売会社へ転職しました。その際に希望部署を聞かれ、民間企業への営業経験が自分の武器だと思い、「AEDを販売したいです」と志願しAED事業部に営業として配属になったことがAEDとの出会いになります。実は、それまでAEDに触ったこともありませんでした。
● AED販売の仕事を始めて変わったこと、気づいたことはありますか?
まったく未知の領域でしたが、人の命に携わることに意義を感じ始めました。もともとボランティアなど人の役に立つことへの関心が高く、人に喜んでもらえることが好きだった性格もあり、突然死から尊い命を救うために開発されたAEDの仕事は自分に合っていると思いました。"趣味はAED"という熱心でよい上司に恵まれ、育てていただいたことも大きかったです。
仕事は誰かの役に立って初めて仕事になる。命はいちばん大切でお金にかえられない。人の命を救う社会への貢献度が高いAEDに携われていることに誇りと自信を感じます。自分が提案したことでAEDを設置してくださり、講習会にも参加いただいたお客様から「目の前で人が倒れたときにどうすればよいか教えてくださり、体験もさせてもらいありがとうございます。」と感謝のお言葉をいただいたときや、実際に心停止を起こしAEDを使ったお客様が助かったと聞いたときは、とても嬉しかったことを覚えています。
● AED販売の仕事から影響を受けたことはありますか?
消防団活動を始めました。前職でAEDの仕事を始めたときに、販売講習でマンションを訪問した際、マンションの掲示板で消防団員募集のポスターを偶然見かけたことがきっかけです。救急と消火の2部門があると記載があり、自分は仕事で救命講習のインストラクターもやっていたので、得意分野を生かして救急でボランティアできると思い、すぐに自分の地域に入団しました。これまで何度か転居をしましたが、すべての土地で活動しています。地域の人に対して防災訓練やAED講習をしたり、火事が発生した際の消火活動を行ったりしています。
消防団では地域の横のつながりを大切にしている人が多いことや、消防団に入っていることで消防署や救急との関わりもでき救命士の方と話す機会も多く、地域の情報や消防の事情もわかるようになり、プライベートと仕事の両方でプラスになっていると感じます。
消防団への参加から、より幅広い知識と技能を身に付けるため、防災士の資格を取得しました。最近では、水害の際のボートによる救助に必要な船舶操縦の資格も取りました。これは趣味の海釣りにも生きています。
● 旭化成ゾールメディカル入社後の仕事はいかがですか?
それまでは販売代理会社にいたため直販営業がメインでしたが、メーカー営業に立場が変わりました。販売代理店様に数ある取扱製品の中からAEDを販売していただく難しさを痛感しました。入社当初はZOLL製品の認知がまだ高くなかったので、ZOLLを知っていただき選んでいただくために、代理店様を地道に訪問していました。
ZOLLのAEDには「胸骨圧迫ヘルプ機能」「一体型パッド」という独自機能が搭載されていることで、救命に不可欠な胸骨圧迫をAEDがサポートしてくれる点が大きな魅力ですが、代理店様にその特長を理解していただき、ZOLLファンになっていただけると本当に嬉しかったですね。
営業職を経て、現在は営業企画部でAED Plusの製品担当として製品マネージメントを行うとともに、非医療従事者市場マーケティング担当として営業部の活動をサポートしています。製品に精通することで、営業部や販売代理店様に頼りにしてもらえるようになるのがモチベーションです。営業経験が長いので、営業視点を生かした支援でニーズに応えられれば、と思っています。
販売店様への製品勉強会やお客様に対する講習会の講師を務めるだけでなく、一般の方向けのイベントや講習会でAEDを使った心肺蘇生法の重要性と技術の普及を行っています。
「命を守るために、できること ~心肺蘇生法とAEDについて学ぼう~」出前授業を行いました | 2024年度 | ニュース | 旭化成株式会社 (asahi-kasei.com)
● 日々の仕事で大切にしていることをおしえてください
旭化成ゾールメディカルの存在意義「ZOLL 製品の普及を通じ、ひとりでも多くの、目の前の命を救うことに貢献する」という意思を強く持ち、誰かの役に立ちたいという自分自身の根底にある気持ちを大切に、胸を張って仕事をすることです。
● 今後の目標や挑戦したいことをおしえてください
営業部、代理店様とともにZOLL AED の販売台数を継続的に増やすための取り組みに力を入れたいです。より多くのパートナー様と密に協業をしていきたいですね。
これまでは、非医療従事者向け市場に関わる仕事が主でしたが、今後は救急や病院市場の除細動器の知識も身に付け、仕事の幅を広げたいと思います。
● 読んでくださる方へのメッセージ
この度は、インタビュー記事を読んでいただきありがとうございます。AED 20周年という節目に、私のAEDの仕事経験や想いをご紹介する機会に恵まれたことをたいへん嬉しく思います。まだまだ若輩者ではございますが、少しでもAEDの普及促進や、目の前の大切な命を救うための一助になれるよう精進してまいります。
本文中の組織名、所属名、役職名などはすべて取材時(2024年10月)のものです。