2024年12月20日
旭化成ゾールメディカル株式会社

旭化成ゾールメディカルは、旭化成株式会社とともに、10月27日に開催された「金沢マラソン2024」に協賛しました。金沢マラソンは、金沢の魅力を満喫できるコース設定、有名選手が務めるゲストペースランナー、石川・金沢の食文化を味わえる給食所「食べまっしステーション」、ボランティアの方々による"おもてなし"などが特徴的な市民参加型のフルマラソン大会です。

金沢マラソン2024を走る複数のランナーたち


今年は記念すべき第10回大会となり、昨年を上回る15,115人が出走しました。また、1月1日に発生した令和6年能登半島地震復興支援の一環として能登被災地ランナー枠が設けられ、能登地域(珠洲市、輪島市、能登町、穴水町、志賀町、七尾市、中能登町、羽咋市、宝達志水町)に在住のランナーが参加しました。さらに、チャリティ募金や公式グッズの売上金の一部などの8,478,150円が被災地へ寄附されました。

当日の天気は晴れ、スタート時の気温は16.7℃と好条件の天候となりました。応援スポットや沿道では、約201,000人がランナーたちへ思い思いに声援を送り、盛況のうちに大会は終了しました。

参照:金沢マラソン2024大会結果

2016年以来、旭化成は金沢マラソンにゴールドスポンサーとして特別協賛しており、旭化成ゾールメディカルは走行コースに設置するAED(自動体外式除細動器)の提供と、大会救護ボランティアの方々への事前AED救命講習の実施やAEDの貸与を行ってきました。
大会前の10月25日、26日には、金沢駅もてなしドーム地下広場での「金沢マラソンもてなしメッセ」において、AEDトレーニング機を使用した胸骨圧迫体験ブースを出展し、2日間合計で史上最高となる505人もの方に胸骨圧迫体験会にご参加いただきました。

金沢マラソンもてなしメッセ 胸骨圧迫体験ブース


ブースでは、目の前で人が倒れていた場合に取るべき一次救命処置の流れを学びながら、AEDトレーニング機とマネキン人形を用いて、適切な速さ・深さで胸骨圧迫(心臓マッサージ/CPR)を行う体験と、ZOLL社製AED、AEDトレーナーなどAED関連製品の展示コーナーをご用意しました。会場近隣で傷病者が発生した際に、誰でも使用できるAEDと救命テントも多くの人が行き交う通路沿いに設置しました。

AEDトレーニング機とマネキン人形 AEDトレーニング機とマネキン人形のブースを訪れるランナー 旭化成ゾールメディカルのAEDと旭化成ロゴ看板


胸骨圧迫体験会の記念すべき参加者第一号は、金沢マラソン2024もてなしメッセのオープニングセレモニーを終えたばかりの村山卓金沢市長でした。「結構力が必要ですね」と真剣に胸骨圧迫に取り組まれました。
その後、続々とたくさんの方がブースに足を止め、毎回楽しみにお越しくださるベテランランナーや大会ボランティアスタッフ、海外からの参加者、ファミリー層まで、老若男女問わず多くの方々にご参加いただきました。
傷病者発見からの一次救命処置の流れ(反応の確認、119番通報・AED手配、呼吸の確認、胸骨圧迫、AEDの使用)と、救命率を上げるには、迅速で質の高い胸骨圧迫(約5cmの深さ、100-120回/分の速さ)が必要であることをスタッフが説明し、一緒に流れを確認後、参加者にAEDトレーニング機とマネキン人形を使った胸骨圧迫を体験いただきました。

胸骨圧迫体験会に参加するスーツの男性 胸骨圧迫体験会に参加する方々 胸骨圧迫体験会に参加する方々の背中


ZOLLのAED全機種とAED 3トレーナーには、救助者が行う胸骨圧迫の深さを計測しリアルタイムでフィードバックをするZOLL独自の「胸骨圧迫ヘルプ機能」が搭載されており、圧迫の深さが足りないと、「もっと強く押してください」、十分だと「胸骨圧迫は有効です」と音声とディスプレイ上のテキスト表示で知らせます。ディスプレイには圧迫の深さがバーグラフで表示されるため、体験者は、AEDトレーニング機からのフィードバックを目と耳で確認しながらご自身の胸骨圧迫の質を高めていただくことができました。

「最近同じ職場の人が倒れて搬送されたことがあり、救命処置の訓練が必要だと思っていました。自宅のマンションにもAEDがあった方がよいと考えていたのでたいへん参考になりました。ありがとうございました。」
「自分の胸骨圧迫が正しいどうか判断できないので、その場で教えてくれるAEDは安心しますね。」
「金属のアクセサリーをしている人にAEDを使うときはどうすればよいですか?」

など、多くのご感想や感謝の言葉、積極的なご質問をいただき、体験者のみなさまに迅速で適切な胸骨圧迫の重要性への理解と関心を高めていただくことができました。

「助け合いのツリー」にシールを貼る赤ん坊 「助け合いのツリー」とスタッフたち


お帰りの際には、参加の記念として「助け合いのツリー」にハートのシールを貼っていただきました。たくさんの方に参加いただいたおかげで、終了時には助け合いの木はハートの花で満開になりました。
また、後からご自身で復習いただけるよう、一次救命処置とAED使用の重要性と救命処置の手順を説明したリーフレットもお渡しいたしました。

金沢マラソン2024のスタッフたち 金沢マラソン2021のAEDの使用について


さらに、2021年大会で突然の心停止で倒れ、そばに居合わせたランナーたちと大会救護ボランティアの連携により、ZOLL AED Plusを使用した心肺蘇生で救命され、元気に社会復帰を果たした丹下良治さんが弊社ブースを訪問してくださいました。丹下さんは、2022年からボランティアスタッフとして大会を支えていらっしゃいます。今年も昨年に続きランナー受付会場の誘導を担当されました。
お元気に活躍される丹下さんとの再会は、弊社スタッフにとって突然の心停止から命を救う活動の意義を再認識する大切で嬉しい機会となっていると同時に、ともに大会の安心・安全に貢献するチームの一員としての絆を感じさせてくれます。
また、もてなしメッセ会場内には、「金沢マラソン2021のAEDの使用について」というパネルが掲示され、2021年大会のAEDを使用した救命活動を紹介するとともに、走行中に倒れた人を見かけた際の救助要請の協力が呼びかけられており、安全な大会運営実現の啓発が行われました。

AED隊の2名 自転車に乗っているAED隊


大会当日は、ランナーのみなさんの不測の事態に備え、弊社社員から事前研修を受けたボランティアであるAED隊のみなさんがZOLL AED Plus 78台を携行し走行コースに配置されました。今年は一般市民によるAEDの使用が解禁されてから20周年であることから、「まず呼ぼう、AED」のスローガンと20周年記念ロゴを用いたステッカーを特別制作しました。AED隊のみなさんが両腕にステッカーを装着しAEDの周知・啓発をはかりました。
今年は昨年に比べ救急搬送数は増えたものの、幸いAEDを使用する事案もなく無事に大会を終えることができました。

参考:旭化成ゾールメディカル「AED20周年特設ページ 知ろう、学ぼう、呼ぼうAED

金沢マラソン2024ゴール付近の様子

旭化成ゾールメディカルは、「ひとりでも多くの目の前の命を救う」ことをミッションとし、ZOLL AED Plusをはじめとする製品群と胸骨圧迫の技術の普及を通じて、誰もが一次救命処置ができる社会を目指しています。