2025年4月8日
旭化成ゾールメディカル株式会社

3月30日に富士通スタジアム川崎で開催された2024年度日本フラッグフットボール選手権(主催:公益社団法人日本アメリカンフットボール協会、公益財団法人日本フラッグフットボール協会)に、米国プロフットボールNFLバッファロー・ビルズのダマー・ハムリン選手が来場し、同選手権の開会式への参加とAEDを使用した心肺蘇生法(CPR=Cardiopulmonary Resuscitation)の体験イベントを実施しました。

米国プロフットボールNFLバッファロー・ビルズのダマー・ハムリン選手 ダマー・ハムリン選手とフラッグフットボールJAPANの岩井歩総監督


開会式に登場したハムリン選手は、出場選手達を激励するとともに、2023年1月2日の試合中に起きた突然の心停止から生還後に復帰したことを受け、「私自身がAEDを使った心肺蘇生で命を救われました。心肺蘇生法(CPR)を学ぶことは、人の命を救う超能力を身に付けるようなことだと思います。私の財団Chasing M's Foundationから、フラッグフットボール、アメリカンフットボールのチームにAEDを贈呈させていただきます。」とスピーチを行い、ZOLL社製AEDの目録をフラッグフットボールJAPANの岩井歩総監督に手渡しました。

自身も幼い頃にフラッグフットボールをプレイした経験があるというハムリン選手は、勝ち上がってきた強豪チームの試合にフィールド上で熱い視線と声援を送り、競技に対する熱意を選手と観客と共有しました。

心肺蘇生法(CPR)の体験イベントは、CPRトレーニングとAEDの普及を推進するハムリン選手の慈善財団である「Chasing M's Foundation」、同選手がアンバサダーを務めるアメリカ心臓協会(American Heart Association)と旭化成ゾールメディカル株式会社の協賛にて開催されました。

ZOLLのパネルの前に立つハムリン選手 ZOLL AED 3トレーナーとマネキン人形を使った胸骨圧迫を行う心肺蘇生体験の様子

「CPRの方法とAEDの使い方を学ぶことで誰かの命を救うことができます。今日そのスーパーパワーを身に付けましょう!」というハムリン選手の呼びかけでイベントはスタート。お子さんから大人まで多くの方が参加し、実際のAEDと同じ使用感を持つ訓練機、ZOLL AED 3トレーナーとマネキン人形を使った胸骨圧迫を行う心肺蘇生体験に真剣に取り組みました。

ハムリン選手は早くから会場に集まった大勢のファンと気さくに言葉を交わし、サインの求めに応じたり一緒に記念撮影をしたり、と始終和やかに交流を深めていました。

ファンと交流するハムリン選手 ZOLL AED 3トレーナーを体験する人々

報道各社との取材において、ハムリン選手の心停止からの蘇生体験とその後の啓発活動に関する質問に対し真摯な言葉で回答しました。

「私自身を心停止から救ってくれたCPRのスキルを、今日たくさんの方々に直接伝えることができたことをとても嬉しく思っています。遠く離れたアメリカから日本に来てみなさんに出会えたのもCPRのおかげ。今後も熱意を持って取り組んでいきたいです。

(お子さんがスポーツ中の事故に遭わないか心配されている保護者に対してのメッセージを求められ)
恐れに支配されないようにして欲しいです。私自身、心停止からの生還を経験後、再びフットボールの現場に戻ることができました。本当は正しい選択なのに、不安がそれを止めてしまう、恐れが妨げてしまうかもしれませんが、そうしないことを望みます。
スポーツ中に亡くなる若者の主な原因が突然の心停止であることは事実ですが、心停止事故は注意と準備によって防ぐことができます。AEDを使った心肺蘇生法を学び実践することで、人の命を救うことができるのです。

AEDを使ったCPRを広める活動、CPRに関する知識・スキルと意識を持つことの大切さを世界中に伝えるというミッションを、アメリカ心臓協会とZOLLのみなさんと共に続けていきます。」と力強い決意の言葉で締めくくりました。

ハムリン選手は、自身の心停止からの生還を経験して以来、CPRトレーニングとAEDの必要性に対する認識を高めるためにChasing M's CPRツアーを実施するとともに、旭化成ゾールメディカルの親会社であるZOLL Medical Corporation(本社:米国マサチューセッツ州)と、全国のコミュニティに対して公共スペースへのAED 設置と AEDを使用した心肺蘇生法 の教育強化を呼びかけるキャンペーン「ANYTHING CAN HAPPEN. ANYONE CAN HELP. ™」を展開しています。

旭化成ゾールメディカルは、「ひとりでも多くの目の前の命を救う」ことをミッションとし、ZOLL AED シリーズをはじめとする製品群と胸骨圧迫の技術の普及を通じて、誰もが一次救命処置ができる社会を目指しています。